我が子は東大卒です。いえ、現役東大院生といった方が正しいでしょうか。
「親もさぞかし高学歴なんでしょう?」
「片付けだって論理的に考えてできるのは当然じゃ?」
私は氷河期の田舎の短大卒、そして主人は高卒といった、とてもじゃないけれど、大きな声で言えるような経歴の持ち主ではありません。
生まれも育ちも田舎…とてもじゃないけれど教育が盛んな土地に生まれていません。
そんな田舎に済む、私達の子がなぜ東大へ進めたのか。
それは、子どもをこの世に生み落とした親の責任を追求した結果かもしれません。
何のために私はこの世に生まれたのか…
物心がついた頃からずっと考えて生きてきました。
子どもが巣立った家を片付けていくことは、思ったより心身に負担がかかります。
長年の思い入れのあるものと向き合う作業はそう簡単なものではありません。
ですが、ひとつずつ向き合うことで、少しずつですが、心の整理が進んでいくのです。
人生の帰路に立つ貴方が、最終章を穏やかに歩んでいけることを願います。
貴方の人生を…今を生きましょう。