衣替えに必要なのは防虫剤などのグッズではなく服に対する意識改革

初心者向け

季節の変わり目。週末や長期の休暇になると、張り切って衣替えをしようと試みる方は多いと思います。スーパーやドラッグストアなど行けば、目のいく場所に並べられた専用グッズ。防虫剤やシート類など目に入って、思わず手にとる方も多いかもしれません。ですが、ちょっと待った!それ、むやみやたらに買う必要はありません。

これから衣替えをしようとする人の気持ちを折ることはしたくありません。ですが、私は中高年の衣替えは意識改革をした上ですべきだと考えています。私の提唱する衣替えは防虫剤やシートなど、新たにグッズを買うことはありません。また、このやり方をすることによって、私は快適空間を手に入れることができました。今回はその方法をご紹介いたします。

衣替えは全出しで!俯瞰することから始めないと失敗する!

衣替えを始めとき、必ずすべきことは、今シーズン着た服の全出しです。さまざまな人がこれを提唱していますが、私も大賛成です。実際、私もやってみて、この方法はかなり効果的でした。

これから収納しようと考えているもの目の前に全て出すと、その量に愕然となると思います。まず俯瞰することが大事です。「こんなに持っていたんだ」と。そして、あなたが今シーズンその服をどのくらいの頻度で着たのかを思い出して下さい。数回しか着なかったもの、それどころか一度も通していないものもあるのではないでしょうか。まずは現実を見ましょう。その上で、残すもの、残さないものを判断をしていきましょう。

【ツッコミ1】流行りで買った服にもう出番はない

今シーズンの流行りで購入した服、来年また着ることを想定できますか?描く未来にその服を着たあなたを想像してください?友達、職場の人、久しぶりに会う友人に会う際、それを着ていきたい思える人はきっといないでしょう。流行りの服に手を出す人は、来年も流行りのモノに手を出すはずです。容赦なく処分でOKです。

使用頻度の少なかったものは尚更です。使っていないということは、それだけ着る機会があなたにはない服。今後更に出番のなくなるモノがクローゼットの肥やしになることは間違いありません。大切な空間を埋めるにふさわしくない服と潔く認めましょう。

【ツッコミ2】保管にお金をかけられない服は大事な服ではない

着心地が良く、今シーズンよく着た服などもチェックしましょう。何度も着回した服は、汗や皮脂などで劣化しやすい状態になっています。来年も着る場合、大事な服はクリーニングに出しましょう。

自分で保管する場合は次のシーズンが来るまでに、定期的な洗濯や陰干しをすべきです。そのまま眠らせておくと、いざというとき、匂いや虫食い、変色などで着られなくなります。今、目に見えていない汚れも、放置すれば1年後に変色する話はよくあること。白いと思っていた服が黄ばんでいたということを目にしたことがある方もいらっしゃると思います。

それだけ着回した皮脂まみれの服を来年も着るのです。その服に多額のお金をかけても「来年も絶対に着たい」と思えるのならクリーニングに出すことを前提にとっておく。そうでなければ、処分をしておく方がクローゼットもスッキリしますし、次のシーズン、新たな出逢いが楽しみになります。積極的に手入れもできない服はあなたにとって大事な服です。

【ツッコミ3】気の入れ換えをして新しい服を取り入れる余白を

今シーズンの服を出す前にクローゼットを空にしましょう。「気」を入れかえることが重要です。まずは全部出して、掃除を行ってから今シーズンの服を入れる準備をしましょう。

昨年からの持ち越しで出してきた服はそのままクローゼットに入れるのではなく、まず空気を通してください。気が調った神聖なクローゼットに服を並べるのはそれからです。

服は数ヶ月放置するだけでも痛みます。クリーニングに出していたとしても、100%状態が保たれることはありません。劣化は進んでいます。他のモノに付着した臭いもまた移っています。それをいきなり着てあなたは平気でしょうか。まずは洗えるものは洗ってから、もう一度状態を見て。そして洗えないものは半日陰干しをして空気を通してからクローゼットへ入れましょう。

選び抜かれた精鋭たち。余計な服はないはずです。クローゼットに隙間ができていれば正しい衣替えができています。隙間は全体の1/2-2/3が相応しいです。この空間は今年新たに服を迎えいれる場所。そしてあなたを輝かせてくれる服との出逢いがあることを示しています。毎年この空間づくりを考えるように衣替えをしていくことで、毎年の衣替えも楽しいものになります。換気しやすいクローゼットに無駄なグッズは買う必要がありません。

溢れた服の処理を大切な身内に押しつけないようにしよう!

このポイント3点によって、処分できる服がかなりあるのではないでしょうか。「もったいない」「まだ着られるのに」といった気持ちで処分できない方、部屋が服で埋め尽くされている人に言いたい。その服があるために新しい未来を取り入れられないのはもったいない!もう出番のない負の遺産を見て見ぬふりして、気持ちよく未来に進めるわけなどありません。

いずれ人はその命を終えます。あなたをそれらを持っていけるのですか。この世を去るときにもっていけるものは、あなたの身だけ。残されたものを身内などに押しつけないで下さい。自分の始末は自分で。それが綺麗な人生に引き際というものです。そして、年を重ねることにその心構えを衣替えによって身につけていくことを私はオススメします。


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