重い荷物をもって到着したホテル。ドアを開け、その爽快感にホッとする感覚をもったことはありますよね。整えられたベッドにスッキリとしたテーブル。長旅の疲れが癒やされる瞬間です。そんな空間から自宅へ戻ると現実に引き戻され、旅の疲れがドッと出るのはよくあること。
ですが、これが片付いた空間だとどうでしょう。自宅というのは自分のテリトリー。生物的にも自身が安心できる唯一の場所ですよね。その場所でホテルのような空間、いえ、それに近いものを感じられたらどうでしょう。今回はその感覚を少しでも感じ、片付けに繋がる手法をご紹介します。
テーブルには何もおかない
「え?これだけ?」と思われるでしょう。ですが、これが意外や意外でジワジワ効いてきます。片付けが苦手な家の特徴として、テーブルに何かしらモノが置かれているものです。ご自身はどうでしょう?

でも、すぐ使えるところにあるといいんだよね
その考え方が危険です。確かにいつも使うモノが身近な場所にあると便利です。しかし、本来のテーブルの用途を考えてください。モノを置く、つまりモノは物置きへ、収納する場所へ置くのがベストな場所です。手に届く場所にあると便利というならば、あなたがいつも使うもの全てがテーブルの上に載りかねません。現に、あなたのテーブルにはそのような状態になっていませんか。

そういえば、食事するスペースが狭くなってる
モノを置きすぎると食事のとき、モノに遠慮してテーブルの端で食事をする羽目になってしまいます。また、置きっぱなしにしていると衛生的にもあまり良いとは言えません。食卓は本来の役目を果たせるような空間にしておくのがベスト。あるべき姿に戻しましょう。
モノを本来の場所へ
面倒かもしれませんが、本来モノには定位置が存在します。キッチン用品ならキッチンへ。紙類ならゴミとそうでないものに仕分けし、今後、必要なものはとりあえずボックスへ。(1ヶ月に1回で構わないので再度仕分けを)「いつか使うかも」「便利だからあった方がいいかも」という考え方はゴミとともに捨ててください。

テーブルの上に何もないと気持ちいいね
テーブルの上に何も置かれていない状態を俯瞰してください。そこから得られる爽快感に驚きませんか。この感覚はホテルの部屋に着いたときに似ているはずです。これがテーブルの本来の姿。食事をするモノとしての役割。それは、あなたが部屋に戻ったときに幸せを与えてくれる空間の一部になります。
あなたが休める最高の空間へ
本来、自分の部屋は自身を癒せる空間にして意味があります。その場所は何のために借りた、もしくは買ったのでしょう。モノを置くための場所ならば、レンタル倉庫でも借りればいいのです。あなたはモノを置くためにその空間にお金を費やしているのですか?もっと、自身を大切にしてあげてください。

これからは自分を大切にするよ
ホテルから学ぶ本来のあるべき姿
ホテルの部屋は必要なモノが厳選されて置かれています。ビジネスホテルが良い模範ですね、ベッド、テーブル、椅子、タオルなど、最低限の備品が用意されているため、よほど拘りがない限り困る人はいないでしょう。
技術が発達し文明が生まれた現代。その時代に応じた必要なものも増えましたが、それはそれぞれ違うでしょう。しかし、中にはメディアや企業のマーケティング戦略によって所持させられているモノもあるかもしれません。

そういえばあの服どこいった?
実は自身の心を豊かにしてくれるものはそう多くありません。それはあなたの部屋を見れば一目瞭然。いつか使うかもと放置されているモノはありませんか。購入するそのトキは輝いて見えたモノかもしれません。ですが、それは本当の意味であなたの心を豊かにしてくれるものではなかった、今となっては無用の長物。あなたはそれを旅立つときにもっていきたいものか考えるとおのずとどうすべきが見えてくるはずです。
大好きなモノで囲まれる空間づくり
何もないテーブルで本来の目的である食事をしてみてください。その心地良さから幸福感が満ちてきませんか。その感覚は本来、毎日持てるはずの当たり前の感覚。モノは本来のあるべき使われ方をしてこそ本来のチカラを発揮してくれます。視界から入る情報は思いのほか、私たちの感覚に影響を及ぼします。
その片付いたテーブルで、今日は自分のためだけに用意した特別なおやつをゆっくりと食べてみませんか?きっと最高に幸せを得られますよ。
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